2008年 03月 07日

アサーション(要件)

アサーションとは、財務諸表の基礎となる取引や会計事象等の構成要素について立証すべき目標のことです。経営者が財務諸表は適正であると主張するためにはアサーションが確保されている必要があります。逆に監査人が財務諸表監査をする時にはアサーションが監査要点となります。

実在性
資産及び負債が実際に存在し、取引や会計事象が実際に発生していることをいいます。例えば出荷指示書や受領書がない売上が計上されている場合、実在性が確保されていないといえます。
監査上得意先に売掛金の確認状を発送する手続は売掛金の実在性を検証する手続きです。

網羅性
 計上すべき資産、負債、取引や会計事象をすべて記録していることをいいます。
 例えば請求書が届いているのに未払計上されていない費用がある場合、網羅性が確保されていないといえます。
監査上翌期計上の請求書綴りの中に、当期費用とすべきものが含まれていないかを確認する手続きは未払費用の網羅性を検証する手続です。

権利と義務の帰属
計上されている資産に対する権利及び負債に関する義務が会社に帰属していることをいいます。
 例えば登記が行われていない土地を資産計上している場合、権利と義務の帰属が確保されていないといえます。
 監査上有価証券の実査を行う手続きは、実在性を確認すると共に名義を確認し権利と義務の帰属を検証する手続です。

評価の妥当性
 資産及び負債を適切な価額で計上していることをいいます。
 例えば上場株式を期末の時価で評価していない場合、評価の妥当性が確保されていないといえます。
 監査上滞留在庫の販売可能性を検討し評価減の要否を判定する手続は、評価の妥当性を検証する手続きです。

期間配分の適切性(期間帰属の妥当性)
 取引や会計事象を適切な金額で記録し、収益及び費用を適切な期間に配分していることをいいます。
 例えば前払費用についてその期に属する部分を費用処理していない場合、期間配分の適切性が確保されていないといえます。
 監査上減価償却費のオーバーオールを行う手続きは、期間配分の適切性を検証する手続きです。

表示の妥当性
 取引や会計事象を適切に表示(開示)していることをいいます。
例えば営業債権債務がその他の債権債務と区分して表示されていない場合、表示の妥当性が確保されていないといえます。
監査上借入金の返済スケジュールから流動負債と固定負債に正しく分類されているかどうかを確認する手続は、表示の妥当性を検証する手続きです。

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